さて、ど~する?という訳で重い腰が上がらず本日ようやく外装のリフレッシュを行いました
1985年式 ベスパPK125S、修理はステップのみですがコンセプトは年代観を損なわないこと
つまりボディーの錆やヤレには手を加えず旧車の風合いを残すこと。あわせて修理代を掛けず全て手持ちの備品でまかないたいと思います。
さて早速作業に取り掛かりますが33年の疲労感は隠せません
しかも水が溜まりやすいステップ後方には大きな錆穴まで開いてます。
はじめに全体の錆カスをワイヤーブラシでえぐり取り、錆穴の裏に補強用の当て板を貼り付けます。
ここで接着剤が乾燥するまで車載ジャッキが大活躍
そして小さな錆穴は裏側からアルミテープで補強
こちらはステップ中央の錆穴。あいにくフレームパイプまで達していたため、ステンレスウールでかさ上げしてみました
しかしこれではプロの鈑金屋さんに叱られそうです。でも私は素人です、作業方法も分からなければ専用機器も持ち合わせておりません
とはいえ比較的手先が器用なので丁寧に作業しているつもりです。
続いて錆穴をパテで埋めた状態
そしてパテが乾燥したら旧車の風合いに合わせるため、あえてワイヤーブラシで傷を入れていきます。
あわせて表面を落ち着かせるため中目のサンドペーパーで肌を整えます。
最後にパテの削りカスをエアガンで吹き飛ばしたら脱脂を行います。鈑金塗装はセンスと根気強さ、そして下地処理が一番重要らしいです(鈑金屋さん談)
さて塗装前の準備です。マスキングは手を抜くと痛い目に合うため丁寧に作業を行います。
こちらはプラサフをスプレーしたところ。プラサフとは鉄板が露出ししているところに使用する下塗り剤で、防錆効果と上塗り塗料との密着性が良くなります。
本日中に作業を終えたいため、プラサフと本塗りはホットエアガンで急速乾燥
本塗り完了、しかし手持ちのスプレーで済ませたため色が合いません。数年経てば経年変化とともに若干色合いも馴染むことでしょう ・・
全体のヤレ感に合わないため、あえて凸凹感を再現した状態
ステップモールを取り付けたら少し引き締まった感じになりました。私はこのビンテージ感がたまらなく好きです。
本日の作業はこれで終了。次回はステップ中央に自作ラバーマットを敷き、軽くタッチアップを行えばリフレッシュ完了です。
我ながら短時間でスムースに作業出来ました。お客様からいただいた宝物、いつまでも大切に所有したいと思います。しかしエンジンはいつ掛かるのやら・