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夏の風物詩

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削り氷にあまづら入れて、新しき金鋺(かなまり)にいれたる

清少納言

かき氷の歴史は意外と古く約千年ほど前の平安時代から食されてました。古典文学では上の歌にある清少納言の枕草子に記述されております。

当時は金属製の器に刃物で削った氷を盛り、つる性植物から採取した甘葛(あまづら)という甘味料や砂糖蜜をかけて食べていたそうです。

また氷は厳冬期に出来た天然の氷を貯蔵して夏場に利用してたため大変貴重で、平安貴族にとっても最高の贅沢とされてました

そしてかき氷がようやく庶民の物となったのは明治時代になってからのこと。れまではボストン氷という天然氷をアメリカから半年掛けて輸入していたため高価でした

その後実業家の中川嘉兵衛が国産の函館氷を京浜市場に出荷する事に成功し、明治2年に横浜の馬車道で日本初の氷水店が開店たそうです。

その後、明治30年以降に機械製氷が主流になり、昭和初期には氷削機が普及して一般的な食べ物となったそうです。

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さて話は移りまして、自宅から程近い製氷屋さんでは自社製氷した氷を使い秋のお彼岸頃までカキ氷を販売してます。

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昭和の佇まいを残す風情あるお店で、現代流にアレンジされていないシンプルな味付けに懐かしさを感じます。そして幼少期のころ食べきれない大きさに見えたカキ氷も、今では手の平にすっぽりと納まり自身の成長しみじみと感じました

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中央左下に見えるのは七つ道具の氷ハサミと氷ノコギリ。無造作に置いてある商売道具も製氷店ならではの光景で一般の甘味処とは一味違う雰囲気を味わえます。

参考URL: http://www.e-shops.jp/local/nsh/map/0071228795.html

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高知納車 830キロ走破!

昨日は東京から830キロ離れた四国、高知県へ納車に伺いました。高知といえば坂本竜馬や板垣退助の生誕地として有名ですが、私には金属音を響かせ自動車と並走するノスタルジックな路面電車が印象的でした

路面電車とは道路上に軌道(レール)が敷設された電車で、路上や歩道の停車場から簡単に乗降出来る利便性の良い乗り物です。

日本では全盛期65都市で活躍していましたが、高度成長期に渋滞の元凶とされ廃止が進み現在ではわずか20ヶ所に存在するのみです。

しかし世界では約50か国400都市で運行され、20世紀末以降は環境面での配慮などから再評価されヨーロッパを中心に整備が進んでいるそうです。

そして路面電車の発祥は1881年にドイツで運行が開始され、日本では1895年(明治28年)京都で開通し大正から昭和初期にかけて数多くの軌道が整備されました

その後、京都の路面電車は1978年(昭和53年)に全廃されたため、ここ高知の路面電車は現存する日本最古の路線で延長距離も国内最長だそうです。

早速私も乗車しましたが独特の振動や年代を感じさせる車内臭、そして戦後間もない昭和の時代を彷彿させるレトロな雰囲気を満喫できました

また製造から70年近く経過する車両も数多く現存する中、走る文化財としてこれからも末永く運行していただきたいと思います。

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一般道を乗用車と並走する1950年式の200形車両

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同じく一般車と信号待ちをする1963年式の600形車両

参考URL: http://www.attaka.or.jp/feature/densya/index.php

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