昨日は東京から830キロ離れた四国、高知県へ納車に伺いました。高知といえば坂本竜馬や板垣退助の生誕地として有名ですが、私には金属音を響かせ自動車と並走するノスタルジックな路面電車が印象的でした

路面電車とは道路上に軌道(レール)が敷設された電車で、路上や歩道の停車場から簡単に乗降出来る利便性の良い乗り物です。

日本では全盛期65都市で活躍していましたが、高度成長期に渋滞の元凶とされ廃止が進み現在ではわずか20ヶ所に存在するのみです。

しかし世界では約50か国400都市で運行され、20世紀末以降は環境面での配慮などから再評価されヨーロッパを中心に整備が進んでいるそうです。

そして路面電車の発祥は1881年にドイツで運行が開始され、日本では1895年(明治28年)京都で開通し大正から昭和初期にかけて数多くの軌道が整備されました

その後、京都の路面電車は1978年(昭和53年)に全廃されたため、ここ高知の路面電車は現存する日本最古の路線で延長距離も国内最長だそうです。

早速私も乗車しましたが独特の振動や年代を感じさせる車内臭、そして戦後間もない昭和の時代を彷彿させるレトロな雰囲気を満喫できました

また製造から70年近く経過する車両も数多く現存する中、走る文化財としてこれからも末永く運行していただきたいと思います。

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一般道を乗用車と並走する1950年式の200形車両

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同じく一般車と信号待ちをする1963年式の600形車両

参考URL: http://www.attaka.or.jp/feature/densya/index.php