ベンツS205(C200SW)のエンジンチェックランプ点灯。コレ、定番でマフラーに付いてるO2センサーもしくはNOxセンサーの故障がほとんど。O2センサーとは排気ガスに含まれてる酸素の量を計測してる部品。NOxセンサーは排気ガスがクリーンに燃焼されてるか計測してる部品です。

で、これまでNOxセンサーはディーゼルエンジンのみに付いてました。ただ近年各メーカーのガソリンエンジン燃料噴射システムが「直噴型」に変わってます。よってガソリンエンジンにもNOxセンサーが装備され始めました。なぜなら直噴エンジンは燃料を直接エンジンのシリンダー内に噴射します。

一方、直噴以外の従来型エンジンはポート噴射エンジンといい、燃料はエンジンのシリンダー内に直接噴射せずシリンダー手前のインテークマニホールド内に噴射されます。なぜならその方がガソリンと空気がベストな割合で混合されシリンダーに送れるから

よって直噴エンジンは燃料がシリンダー内で直接着火するためパワーと燃費の向上が可能。しかしながらその特性上、ポート噴射エンジンに比べ奇麗に空気と燃料を混ぜることが苦手です。なので局所的に燃料の濃い部分が残ってしまいます。

つまり燃料の濃い部分は燃え残り小さい粒子「PM=微小粒子状物質」となり排出されます。なので直噴エンジンはPMの排出量が多く人体の呼吸器系に健康障害を及ぼすおそれが有ります。よって環境規制を守るためNOxセンサーが装備されてる訳です。

で、本題に戻りますが早速診断機をつなげるとやはりNOxセンサーに機能障害があります。ただ一概に故障と判断できない場合もあります。なぜならセンサー自体の故障はともかく、前述した通り排気管内やセンサーに不完全燃焼のススや汚れが蓄積されてる場合があるから・・

よってお客様とご相談のうえECU内のトラブルコードと警告灯にリセットを掛け何もなかった状態に戻します。なぜならNOxセンサーひとつ10万円~プラス工賃が掛かるので誤作動で点灯したことを願い1時間ほど走行テストを行います。

その際、通常走行だと排気管内やセンサーのスス払いが出来ないためパドルシフトを使い回転数を上げながら走り続けます。すると警告灯も点灯しないため様子を見ていただくことにしました。なぜならセンサー自体の故障ならリセット掛けてもすぐ警告灯が点灯するから

また国内の道路事情はストップ&ゴーが多く燃焼効率が悪化します。特にディーゼルエンジンは噴射ノズルが詰まる恐れもあります。なので直噴エンジンはススが溜まりやすいためエンジン回転数をたまには上げること。またオイルも汚れやすいので早目の交換がお勧めです。

 

↓↓にほんブログ村ランキング↓↓

https://car.blogmura.com/car_shop/ranking_out.html

 

↓↓↓人気ブログランキング↓↓↓

https://blog.with2.net/link/?2024198