やれやれ、せっかく売れた車に思わぬトラブルが発覚!リアガラスの結露を取り除くデフォッガーが機能しません
原因を調べるとカーフィルムを貼り直した形跡があります。つまり古いフィルムを剥がす際、電熱線を断線させてしまったようです。
デフォッガーを使う方は少なくお客様も使用されるか定かではありません。しかし知らぬふりして納車は出来ず新品ガラスに交換して16万円なり
利益も相当吹き飛びましたが、隠し事もなく心置きなく納車出来ます。
やれやれ、せっかく売れた車に思わぬトラブルが発覚!リアガラスの結露を取り除くデフォッガーが機能しません
原因を調べるとカーフィルムを貼り直した形跡があります。つまり古いフィルムを剥がす際、電熱線を断線させてしまったようです。
デフォッガーを使う方は少なくお客様も使用されるか定かではありません。しかし知らぬふりして納車は出来ず新品ガラスに交換して16万円なり
利益も相当吹き飛びましたが、隠し事もなく心置きなく納車出来ます。
嘘のようで本当のはなし。以前お客様が大手カー用品店でオイル交換を行いました。するとエンジン警告灯が点灯、しばらくするとエンジンも停止する羽目に
早速お預かりしましたが、当然のことながらオイル交換と諸症状の関連性を疑う事などありません。しかしオイル量を確認した私は目を疑いました
なんとオイルゲージのアッパーレベルをはるかに超えた量が注入されてます。そこで興味津々の私は作業明細に目を通すと驚きの事実が判明・・
本来この車のオイル量は5リットルですが、なんと8リットルものオイルが詰め込まれておりました。通常オイル交換のあとはレベルゲージで容量を確認するのが鉄則です。
しかもプロが基本作業を怠るとは思えませんし、1,700ccの車に8リットルものオイルが必要とは誰しも想像しません。もちろん僅かな誤はともかくなぜ3リットルも多く入れたのでしょう?
真相は定かでありませんが、他車にも同じ作業が行われていたら背筋が凍りつく思いです。
早速心当たりを点検するとスロットルボディーと吸気温度センサーがオイルまみれです。アイドリング不調やエンジンストールは、スロットルボディーや吸気温度センサーの汚れが引き金にもなります。
スロットルボディーとはエンジンに取り込む空気量をコントロールする部品で、本体中央のバタフライが開閉して空気の量を調整している部品
またアイドリング時はさほど空気を必要としないため、本体とバタフライの隙間は一ミリ程度しかありません。つまり僅かな隙間にオイルやカーボンが蓄積されると、空気の通り道がふさがれてしまいます。
ただ正常時でもブローバイガスにエンジンオイルが混ざるためスロットルボディーは多少汚れます。しかし今回は大量のオイルでエンジン内圧が上昇、想定以上にブローバイ経由でオイルが流入し空気の通り道をふさいでいた訳です。
そしてインテークマニホールドもオイルまみれで、吸気温度センサーは腰までオイルに浸かっておりました。その後全て洗浄ののち警告灯が消えたのは言うまでもありません
しかしオイル交換で警告灯を点灯させるとはいかがなものでしょう?車は走る凶器です。またエンジン不調は重大事故にもつながりかねません
事の真相は定かでありませんが、メンテナンスは信頼のおけるショップに依頼すべきです。
皆様いかがお過ごしですか。昨日までの空模様から一転、晴天に恵まれ過ごしやすい一日です。さて今回のプチ整備はヘッドライトバルブの配線修理です。
バルブ切れのため作業に取り掛かると経年変化により配線がヒビ割れてます。一瞬、見過ごす気持ちもよぎりましたが安全確保のため絶縁対策を施しました
しかも社外HIDから純正バルブに戻すため配線の延長加工も必要です。
はじめにヒビ割れ対策は収縮チューブを通すため配線を切断。次にチューブを双方の根元まで送り込んだらハンダ付けを行います。
また当然ながらハンダは盛り過ぎず少な過ぎずが鉄則、あわせて適度な分量で整えないと収縮チューブがうまくスライドしません
また収縮チューブは片側を加熱した後、もう一方のチューブを被せれば繋ぎ目に負担が掛かりません
今回はスモールバルブも合わせ左右8本のヒビ割れ修理と延長加工が必要でした。ライトの脱着をあわせ5時間ほど費やしましたがヒビ割れによる接触不良は未然に防げるはずです。
ヒビ割れ配線と延長コードに絶縁対策を施した状態
作業終了。これでオーナー様も安心してナイトクルージングをお楽しみいただけることでしょう。
皆様、ヘッドライト不良は走行に支障をきたすばかりか重大事故にもつながり兼ねません。また耐久性が乏しい輸入車においては定期的な点検をお勧めします。
先日のプーリーメンテナンスに続き、本日は「スーパーチャージャーベルト」の鳴き止め対策を行いました
参考URL:https://sakuramotors.jp/6350(113M55 プーリーメンテナンス編)
このエンジン、スーパーチャージャーの電磁クラッチが繋がる瞬間ベルトが「キュッ」と鳴くんです。
アクセルを踏むたび歩行者が振り向くのでさすがに嫌気がさしてきました。どうやら持病のようで、新品のベルトとテンショナーに交換しましたが改善されません
個体も古く仕方ありませんが、原因はマルで囲ったベルトの張りを保つテンショナーです。テンショナーとはベルトの張りを保つスプリングの入った部品
ベルトやプーリーの負担を和らげエンジンをスムースに回転させる役割もあります。
原因はスーパーチャージャーのクラッチが繋がると、一瞬テンショナーの張りが必要以上に甘くなりベルトが滑って鳴きが発生するそうです。
つまりテンショナーの緩み方向への動きを最小限に制御できれば、ベルトの緩みはなくなり滑りと鳴きは止まる訳です。
そこで今回複数の記事を参考に、見よう見まねで自作テンショナーストッパーを作製してみました
左はベースのL型ステー、右がそれを加工した自作テンショナーストッパーです。ボルトとナットはストック品で L型ステーはたったの105円なり
取付けはウォーターラインのブラケットを介しテンショナー本体に固定するだけ。結果、位置調整に少々手こずりましたが滑りも解消されレスポンスは大幅に向上しました
しかしこんな部品でここまで改善出来たとは嬉しい限りです。しかも材料費たったの105円なり
皆さんもDIYでプチ整備はいかがですか?ただし見よう見真似の改造は危険です。くれぐれも自己責任にてチャレンジしてみてください
メルセデスの113M55「通称V8コンプレッサー」エンジンのプーリーメンテナンスを行いました
このエンジン、スーパーチャージャーが付いてるためメンテナンスを怠ると膨大な出費に見舞われます。
そこでウイークポイントとされるプーリーベアリングのグリスアップを行いました
使用する「チキソグリス」は航空機産業でも高い評価を受け、ボーイング社や英国航空部隊のヘリコプター指定グリスでもあります。
また常に最新技術が追及される軍事産業でもNATOの軍公式認定潤滑剤になってます。
早速取り外しにかかります。左からダブルプーリー、スーパーチャージャーのテンショナー、アイドラプーリー、エンジン側のテンショナー、同時にスーパーチャージャープーリーも作業しますが後述します。
はじめにCリングをスナップリングプライヤーで外します。
次にラバーシールを開封します。適当な工具がなかったため「千枚通し」を加工したお手製のシールめくりで対応
ラバーシールの隙間に先端を引っ掛けテコの原理でめくるように外します。またシールめくりをひっかける場所はラバーシールの外側が鉄則だそうです。
なぜなら内側は回転軸とのクリアランスに微妙な制度が求められ、変形させると摩擦抵抗になるそうです。
ラバーシールを外した状態。本来粘り気のあるグリスが劣化し油カスの様に固まってます。
古いグリスはブレーキクリーナーで念入りに洗浄。またクリーナーを使うと温度差で内部に水滴が溜まるためエアブローで乾燥させます。
洗浄が終わったらチキソグリスを注入。入れ過ぎはグリス漏れの原因になるため容量の4割程度がベストだそうです。
注入が終わったらラバーシールを戻し残りのプーリーも同じ工程で作業を行います。
グリスアップ終了。ついでに表面の汚れも洗浄したので見た目もすっきりしました
そして最大の目的がこのスーパーチャージャープーリーのグリスアップです。なぜならこのパーツが壊れると部品代だけで29万円もするからです。
しかしこのプーリーは特殊工具がないため脱着なしでの作業となりました
ラバーシールを外した状態。こちらもグリスが固まってます。
ここまで来たら手慣れたものです。洗浄後シリンジを使いチキソグリスを注入
ただベアリングは2列に並んでるため奥側はシリンジに細いチューブを付けて注入します。
最後にスーパーチャージャーオイルもモービル・ジェットオイルにて交換。そしてプーリーを元に戻しベルトを掛ければ作業終了です。
さてさて見事リフレッシュ出来たのでストレスも解消された事でしょう 。ただ本来ベアリングは分解するパーツでないため作業は自己責任にてお願いします。